地域への貢献から世界の調和のために
小澤商店グループは、日本の近代製鉄発祥の地である釜石市から始まり、鉄屑資源の回収や、戦後発展した車社会の交通安全教育のため自動車教習所業を主として発展して参りました。
創業当時は戦時下の統制経済時代の中でした。大東亜戦争により、釜石は昭和20年7月14日と8月9日の2度に渡って艦砲射撃を受け、市内中心街をはじめ市内の多くが焼け野原と化しました。日本経済の大混乱と戦災地という苦境でありましたが、難局を切り抜け、その後日本経済の成長に伴い、自動車教習所、タクシー業、自動車整備業、製造業等多角的な経営に従事して参りました。
私が三代目として事業を継承し、新事業として食品関連事業を開始したのが2011年3月10日。その翌日3月11日に東日本大震災が発生。住民への食の提供という地域貢献という新しい事業のスタートでしたが、市内中心街は津波で全壊し、我々グループ企業も数社全壊流失しました。しかしながらこの危機をチャンスと捉え、事業全体のスクラップアンドビルドを行い、時代の変化に応じた地域を幸せにする会社として、さらなる発展を目指しております。
われわれは、常に危機と共にあり、災害や自然の変化という環境の変化を危機ではなくチャンスととらえ成長してきました。そこに住む人の意識やニーズ、地域の枠組みは絶えず変化していきます。絶えず変化に順応し、われわれグループの取り組みの総和が、地域の枠を越えて、世界の調和につがることを目指します。
株式会社 小澤商店
代表取締役 小澤伸之助